エンブレの効きかた

125㏄スクーターに特化したバイクライフです。 釣り、自転車等の事も。

恐る恐るのお節介

前回の日記に挙げた、ツーリングのこぼれ話です。

峠から下って来た夜の熱海市、まだ下り坂の繁華街にて。
その差し掛かった、信号のない交差点で、右側から
四輪車(C車)が右折して、僕を先行して行きました。
あ、これ自体は問題ないですよ。 距離がありましたし。


んで、ここからです。
C車は夜間なのに、ヘッドライトが無灯火でした。
僕は後続し、国道135号に突き当たる丁字路交差点にて
赤信号で一緒に停止し、真後ろで様子を見ましたが
点灯する気配が無いので、教えて差し上げようとしました。
と言うのも、国道135号の繁華街沿いは、街明かりが強く
このまま無灯火に気付かないかも、と思ったからです。
しかも通行量も多いし。

僕が様子を見ながら、C車に巡らせていた想いは
「横浜ナンバーか・・・
 楽しくお食事でもされて、これから帰るんだろうな。
 こんな所で事故ったとして、例え軽微だとしても
『ライトさえ点いてれば』だったら無念だろう。」
 
しかし、行動しようにも躊躇が。 その思いは
「教えたいが、僕からのお知らせは通じるだろうか。
 近頃はロードレイジ、路上トラブルの報道も多いし 
 かえって誤解で怖がらせたり、逆にこっちが
 因縁付けられたりしないだろうか。」


こんな迷いを経ながらですが、行動に移しました。
路肩を通って、C車のヘッドライト横辺りに停車。
無点灯を確認し、斜め後方の車内ドライバーを
チラ見して、話が通じそうな人か更に確認。(気弱) 
ご夫婦みたいな人たちです。
ちなみに良さげなコンパクトカーだし大丈夫だろう。

そして、ドライバーの方を振り向きながら
恐る恐る、身振り手振りを始めました。
まず右手をヒョイ×2と挙げて気付いてもらい
そのまま下げ、ヘッドライトを下向きで指差し
手のひらを広げました。
驚いたのか、車が5cmくらい動きましたが
無事点灯し、ドライバーも手を挙げてくれました。
僕も挙げてチョイ会釈して、一件落着!
あ~~、お知らせが通じて良かった。 ホッ。


信号は青に変わり、一方通行なので同方向へ左折し
二車線を各々それぞれの進路へ。
安堵感から、僕は公園お手洗いへの進路を急ぎました。

無事お手洗いには間に合い、コンビニでHOTココアを。
えっ、美味く無い。なんだよ、このココア・・・
それを流し込みながら、さっきの出来事を思い返しました。
「お節介だったかな? 軽く驚いてたし上手くなかったか?
 いや、大丈夫だよ。
 あ~~、疲れた。 慣れない事するもんじゃないな。
 いや、疲れさせてるのは、この不味いココアだろ!」

ふと夜空を見上げたら、丸いお月さんが照らしています。
それは、やや呆れているようにも見えましたが。

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